くる~ニャッ!やまぐちWEBマガジン 始まります
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くる~ニャッ!やまぐちWEBマガジン 始まります
あなたは「山口市中心市街地」と聞くと何を思い浮かべますか?
山口七夕ちょうちん祭や山口祇園祭、県内で数少ない百貨店がある、アーケードのある商店街・・・色々な印象があると思います。
この「くる~ニャッ!やまぐちWEBマガジン」では、ちょっと気になるお店やイベントの情報、街を歩いてみないと気付かないようなディープな路地裏にもスポットを当てて、(編集者独自の目線で)紹介していきます。
このマガジンを読んで、気になるもの・場所を見つけたら、ぜひ山口市中心市街地へお出かけしてみてください!
音楽家 坂本龍一とアーティスト 高谷史郎のインスタレーション。
幻想的なアート展示空間が山口街なかに。
山口ゆめ回廊博覧会 プレ事業
山口情報芸術センター[YCAM]特別企画
山口ゆめ回廊博覧会は、令和3年7月から12月に、山口県央連携都市圏域(山口市、宇部市、萩市、防府市、美祢市、山陽小野田市、島根県津和野町)全体で、芸術、産業、大地、食などをテーマに魅力的なイベントや体験プログラムを多数展開し、地域の魅力を体感・再発見してもらう博覧会です。
現在、「芸術・知の回廊」イベントとして、YCAM特別企画による坂本龍一氏と高谷史郎氏によるインスタレーション《water state 1》が展示され、中心商店街ゾーンの一角に、こつ然と幻想的な空間が生まれています。
さまざまなインスピレーションの源泉として、環境と人との関係性をテーマとしてきた音楽家の坂本龍一氏。
アーティストグループ「ダムタイプ」の創設時からビジュアルアートを中心に活動、多彩な才能を見せる高谷史郎氏。
2人のコラボレーションによるインスタレーション《water state 1》は、奥深くまで引き込まれていく無限性を感じさせるとともに、静寂の庭に包まれる寛容さも秘めています。
《water state 1》は、地球上の気象データなどをもとにして、時間とともに水滴の落ちる量や場所が変化していきます。水音や波紋、サウンドが呼応し、干渉し合い、やがて静寂へと帰っていきます。古来より自然の風景を借り、また自然の摂理を一鉢の中に表現しようとした日本人の美意識。この空間の中心に配置されたのは池であり、周りにあしらわれた石によって空間は庭そのものになります。そして、その空間から観えるのは《風景》ではなく、《事象》である外界の雲の動きや風の音。現代アートを感じてみてください。
開催期間:12月6日(日)まで 各日12:00~17:00
休館日:月曜・火曜(※11月23日(火・祝)は開館)
場 所:山口市駅通り1丁目5-25
観覧料:無料
駐車場:なし
山口市で一軒だけのタイ料理を
激レア地ビールと楽しもう!
創刊号の街中店の紹介は、中市町の新天街というエリアに2018年にオープンした「さいさん」です。当時はホルモン店としての開店でしたが、コロナ禍で何か特徴のあるお店にしなければという思いで、店主が小さい頃父親がタイに赴任していたため、食卓にもよく登っていたタイ料理を始めることになりました。POPな店内はさいさんの人柄や経歴がよく表れて楽しさ満載です。
今や全国的な人気で発売同時に売り切れてしまう山梨県の宇宙ビール。山口県では3店(下関市、山口市、周南市に各1店)だけの取り扱いです。エールなど香りの高いものからライトなものまでさいさんでの取り扱いは10種類。料理のスパイシー感やホット感に合わせてちょうどイイを提案してくれます。ビール好きには堪らない楽しみ方のできるお店です。
メニューはタイ料理の定番と言われる、パッタイ(やきそば)、ガパオライス(蒸し鶏丼)、ガイパッポン(鳥カレー)などが中心です。タイ料理に詳しい方には、リクエストいただければお応えできるそうです。調味料はネットを使って比較的高額だけどタイ本場のものを手にいれています。ビールのほかに焼酎は三重産の金宮のホッピー割が定番です。す~と飲みやすいでご注意を。一人飲みの女性にも安心な雰囲気です。タイ風カクテルもおすすめです。
どこか本場の無国籍感を漂わせるさいさん。小さな頃から英国を始めいくつもの国に滞在した経験がお店作りに生かされています。そんなオープンで大陸的なパーソナリティが世代や性別を超えてお客さんを惹きつけています。片すみ書かれた英国風プレートは、タイ料理の中にあってイギリスのB&Bで提供される朝食のセット。カリッカリッに焼いた薄めのトーストにベーコンエッグのセットです。夜の締めにも人気のメニュー。ぜひナイフとフォークで。
路地裏酒場さいさん
中市町6-2
山口まちゼミ 9
親子で楽しく包丁砥ぎ体験 :末廣
くる~ニャ WEBマガジンでは街中で開催されるイベントを毎号紹介していきます。第1回目は街のプロフェッショナルにいろいろな事を学んじゃおうという企画、山口まちゼミの中から商店街の厨房用品の専門店 末廣さんで開催された「親子で楽しく包丁砥ぎ体験」11月3日(土)の模様をお知らせします。
よく砥がれた包丁は、食材の切断面の繊維を破壊することがありません。だから例えば玉ねぎを切った時も、涙が出ることはないんですよ。と、とても興味深いお話から始まった今回の体験教室。商店街の中でも老舗中の老舗、末廣の店長さんがまずは刃物の構造から教えてくれます。それぞれ親子が持ち寄った家の包丁が両刃か、片刃かの選別が始まります。
砥ぎ終わった包丁には、「返り」と言われる鋼のバリのような引っかかりが砥いだ反対側の面に現れます。大人も子供たちも恐る恐る刃を触ってみてその返りを確かめました。それが完成の合図ですよ、と。さあ、それぞれが持参した包丁砥ぎが始まります。
砥ぐ時に大事な事は2点。ヤスリと包丁の角度と、力の入れ方です。右ききの方は包丁を右手に持ち、まずは包丁をやすりに対して45度に。そして砥ぐ刃を手前に向ける時は、押す時に力をいれましょう。ひっくり返して刃を奥に向ける時は引く時に力を入れましょう。最初はなかなか理解できなかった子供たちもすぐにできるようになりました。錆びた包丁が次第に研ぎ澄まされていく様にお母さんたちも満足です。
店頭での講習にいつの間にか人だかりが。日常的にお店の前を通っている商店街のお店、でも一つずつのお店はやっぱり長くご商売をしてきた理由があるのです。そんなお店の内側のキラリと光る理由を垣間見せていただいた今回の企画でした。お店が用意されたキュウリで砥ぎ終わった包丁の切れ味を確かめた後、社長さんが安全に包丁を持ち帰る箱をご用意してくれました。今回このような会に初めて参加された方も、また違った企画に親子で参加されたいとのこと。まちゼミのチラシはこちらから。
(有)末廣
米屋町2-10